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買い付け日記(番外編②)

今回も前回に引き続き、買い付け後のパリで過ごした日のことを書きたいと思います。

もしよかったら、前回の投稿もぜひお読みください。

Antiques Knock BLOG [買い付け日記(番外編①)]

前日の大雨に引き続き、この日も大雨でした…
実はこの買い付け中ほとんどが雨で常にびしょ濡れ状態でした。


雨が降っていようが寒かろうが、パリで過ごす最終日なので
とりあえず外に出ないと!と思い、雨が止むまで室内で楽しむことに

狩猟自然博物館


ずっと気になっていたマレ地区にある「狩猟自然博物館

どういう博物館かというと、1967年に一般公開された名前の通り伝統的な狩猟に関する美術品や道具などを集めた博物館となっており、狩猟を中心に人間と動物そして自然の関係を考察する博物館となっております。
建物は7世紀に建てられた個人の邸宅らしく、クラシカルで素敵な洋館でした。




動物の剥製や狩猟行為自体にマイナスなイメージを持たれる方も多いかと思いますが
ヨーロッパでは中世盛期以降、狩猟が貴族階級を象徴するものとなり、生活や芸術と密接になっていきました。

近年では狩猟行為そのものの是非が議論になっており、博物館も「狩猟を賛美するものではない」と
あえて語っていたりするそうですが、人間にとって動物や自然が今もなおつねに身近な存在であって、狩猟が長く親しまれてきた「文化」であることに変わりはない。ということを芸術品やオブジェなどを通して、伝えてくれます。



王室貴族たちが使っていた猟銃とその上には動物たちの剥製が並んでいました。

こちらは犬への愛がとても感じられたお部屋




貴族が所有する猟銃は繊細なとても細やかで美しい彫刻がほどこされており芸術品そのものでした。

古い美術品だけではなく、現代アートと併せて展示されているのも魅力的でした。

鹿の角でつくったオブジェ


剥製はじめ古い芸術作品を鑑賞できる、ユニークなものに溢れた
『Musée de la Chasse et de la Nature 』(狩猟自然博物館)

比較的いつも空いてるようなので、ぜひ興味のある方は一度訪れてみてください。

博物館をあとに外に出ると、雨もあがっていたので少し散歩することにしました。






パリでは男性も女性もお花をもって歩いている人が多くて、見ているだけで癒されます。



パリでも人気のジェラート屋さん「Amorino


可愛くバラの形に盛りつけてくれてくれました。

少し時間を持て余して何をしようか悩みながら歩いていたら
ふと10年前にパリに来た時に訪れた可愛いおばあちゃんがやっている古着屋さんのことを思い出して
曖昧な記憶をたよりに行ってみることに。



mamie blue


なんとなく覚えている道をうろうろしていたら、なんとか辿り着きました!

mamie blue」は1920年代~1970年代頃のレトロで可愛いお洋服やジュエリー、小物などが揃っている古着屋さんで、店内の隅々まで物が溢れていて掘り出し物を探すのがとても楽しいお店です。


マレ地区などは古着屋さんやセレクトショップなどの洋服屋さんも多いのですが
このお店は少し辺鄙なところにあり、観光客が来ることが珍しいみたいで
お店のマダムに「どうやってこのお店を知ったの?」と聞かれたので、
「実は10年前に一度来たことがあって、その時アクセサリーを買って今も持っています」と伝えたら
とても喜んで歓迎してくれました。

看板犬も、おばあちゃんになっていましたが元気そうでよかったです。

今思えば何も調べずに行ったので、お店が営業していて本当によかったです。笑



ほっこりした再会もあり、2日目も充実した一日を過ごせました。

パリに残らせてくれた同僚には感謝です。


久しぶりの買い付け旅は、想像以上の悪天候と寒さで途中でくじけそうになりましたが
自信をもってみなさんにお勧めできる素敵なものもたくさん買うことができ、
パリでもとても充実した日を過ごすことができてとてもよかったです。



また今年も行けるように頑張ります!



それでは、また。


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