高級クリスタルのブランドといえば、バカラ (Baccarat)を思い浮かべる人も
多いのではないでしょうか。
名前は聞いたことがあるけれど、なぜ世界中で愛され続けている一流ブランドなのか
理由まで詳しく知らない方も多いかと思いますので、簡単にご紹介したいと思います。
バカラは設立されてから250年という長い歴史があります。
1764年、バカラは当時のフランスの王 ルイ15世によりフランス北東部の
ロレーヌ地方、バカラ村にガラス工場の設立が許可され誕生しました。
当初はガラスの瓶や窓などを製作しており、設立から約60年後の1816年に
クリスタルの製造を始めました。
バカラはヨーロッパ最古のクリスタルブランド、「サンルイ（Saint-Louis）」と
一時的に合併した際にクリスタル製造の技法を学び、製造を開始します。
バカラとサンルイは1800年代半ばまで、合併して製造を続けていましたが、
1860年に「バカラ」の商標を登録し、バカラ独自の歴史を作っていくことに
なったのです。
これがバカラの始まりなのですが、でもなぜバカラがここまで世界的に
人気なクリスタルのラグジュアリーブランドなのか？というと
バカラは全ての商品が最高級品質の超一級品なんです。
バカラのグラスは酸化鉛を30％以上含んでいるフルレッドクリスタルで
作られており、高い透明度と屈折率が澄んだ質感を生み出すために
厳選された職人のみが作っています。
それでも、世に流通されるものは、高い品質水準をクリアしたもののみで
品質水準に達していない、3割～5割のグラスは破棄され、
わたしたち消費者の手に渡るのは6～7割程度。
だからこそ、全ての商品が超一級品と断言できるんです。
バカラではその品質水準をクリアできるグラスを作れる、一人前の職人に
なるためには15年程度の年月が必要だといわれており、
今まで「M.O.F.（国家最優秀職人章）」が与えられた最高の職人を
50人以上出しているほど、最高な技術を身に着けた職人を生み出しています。
実際にバカラのグラスを使ってみると、その一流品の
煌めきや輝きの魅力がすぐに感じられます。
バカラのクリスタルの輝きは他のグラスとは違い
とてもキラキラと輝くんです。
それだけでも高級感を感じられるのですが、カッティングや装飾の繊細さ
デザイナーによって生み出された洗練されたデザインなど知れば知るほど
たくさんの魅力を感じることができます。
わたしもまだまだ、知らないシリーズも多いのでいつかパリの
バカラミュージアムに行きたいと心馳せています。
現在、当店にも数種類のバカラのグラスがございます。
オールドバカラと言われている、ヴィンテージのシリーズのものなのですが
シンプルで美しいカッティングの「Chaulnes (ショルンヌ)」から、人気なシリーズの
「DIAMANTS(ディアマン)」 デザインのものなど、何種類かございます。
個人的には、1936年～1960年頃にデザインされた「アルジャンティーナ」のシリーズが
とても好きで、アール・デコ期に活躍したデザイナー ”ジョルジュ・シュヴァリエ”によって
デザインされたシリーズなのですが、デフォルメした蔦や草花の装飾がエッチングで
描かれており、ハートに見える葉がとても可愛らしく、バカラの高級感とポップなデザインの
バランスがたまらなく素敵なんです。
「アルジャンティーナ」とは、フランス語で南米アルゼンチンのことなのですが
その昔、スペインの植民地だったアルゼンチンはとても栄えており、
南米とスペインの文化が混じり合った、その独特の雰囲気はヨーロッパから見て
憧れの地だったようです。
そのためか、「アルジャンティーナ」のシリーズはラテンアメリカやスペインを
象徴するかのような、リズミカルで陽気な植物モチーフのデザインとなっているのでは
ないかと言われています。
こちらのシリーズはグラスからデキャンタ、ピッチャーと揃って入荷しており
ウェブショップにて商品詳細も記載しておりますので、
お気になる方はぜひご覧くださいね。
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